「殺人を綴る女」
メアリー=アン・T・スミス
 

かの有名な「フォー・シーズン」で、主人公は、ウェーターの差し出した、
葉っぱの突き出た、ブラディー・マリーをつき返した女主人公を、
単に者を知らない半可通で、生意気な田舎者と、「ミステリアスなカクテル」で、
馬場啓一氏は、主人公の行為を酷評している。

主人公の生まれるずっと以前から、そのスタイルで、
ブラディー・マリーは提供されていた訳で、
もし主人公に確固たる流儀があるのなら、
ウェーターに注文する時に、
その事をきっちりと伝えればよい訳であると主張してます。

私も同感です。カクテルには、確かにレシピ-は存在します。
しかし、レシピ-は絶対ではなく、非常に柔軟なものです。
百件のバーが存在するなら、同じレシピ-のカクテルも百様あると考えられます。

カクテルブックには、ステア、シェーク、ビルトやら指定はされていますが、
自分の希望により、マティーニをシェークしてもらってっも、一向に構いません。
バーによっては、指定がなければ、昔からシェークして、
提供するところも存在するくらいです。

同じレシピ-でも、どれもこんなに味わいが違うのかという、
驚きと発見を楽しむ事の方が、
どれほど豊かな時間を過ごす事が出来ることでしょうか。

ギリシャの哲学者アリストテレスは言っています。
最高の瞬間は、発見と驚きが同時にやってくると。

酒場は、少し気取った晴れの場所であるかもしれませんが、
決して、見栄を張り高慢になるところでもありません。

日常とは少し違う、非日常の遊空間です。
ユッタリとリラックスをして、自分流の豊かな時を過ごしてください。

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